Q: 今までおこづかいとして長男にお金を与えていません。
小学校のお友だちの多くがゲームを持っています。子どもはほしがっていて、
与え方とタイミングを迷っています。
お金があると、お菓子が買えると知っているので、小銭入れ(親)の中から
お金をぬいているということが、1回ありました。
どう教育していいのかと悩んでいます。
(37会社員・37パート)(小1男・5歳男)
A: お金でモノが買えるという役割(交換手段)を知っている段階ですね。
友達との比較はこれからずっと続きます。
どういう子どもに育てたいかですが、
お金のことだけではなく人と比べない、少し前の自分と比べ、
できるようになった、わかるようになった、欲しいものが手に入った、
そういう満足を感じる思考パターンを作り上げることにつながるといいですね。
もちろん、生きていくために競争もありますから、
すべての場面においてというわけではありません。
ただ、少なくとも、お金の教育においては、持ち物やお金の額を競うこと
だけで、幸せは追求できないことを子どもには伝えたいものです。
定額のこづかい制度を始め、通常のおやつを準備すると、
親が買ってくれないおやつやカードなどを買いに行くことが多いです。
友達が持っていて自分も食べてみたいし、欲しいからです。
子どもに任せる金額(定額のこづかい)の範囲では許して見守って
いいのではないでしょうか。
本当に本当に欲しいものがあったら、目先の欲しいものは我慢し、
お金を貯め始めます。そういう気持ちがうまれてくるんです。
自分で貯めたお金で買ったものでも、自分で仕事をして手に入れたものでは
ありません。買うときに約束事をし、守れなかったら捨てると約束します。
守れなかったら本当に捨てます。
約束を守るということがとても大切なこと、
親は約束を守る人、それを見せることが大事です。
お金を抜いたのに気付いたときは悲しかったことでしょう。
これは教えていないことだから初めての体験です。
家族であっても自分のものではない、ほかの人のものだとわかるよう、
きっちり教えるチャンスにできる出来事でしたね。
陣内 恭子