Q 貯金ができる子どもになってほしいのですが、小学生、中学生でどんなことができるでしょうか。

A 冊子「悩み解決!こづかいQ&A」 (戸田節子著)の質問39にも載っていますが、貯金箱貯金と金融機関の子どもの通帳作成で習慣作りができますのでお勧めします。

まず、子どもたちに渡す定額のこづかいを、貯金分として上乗せした額て渡します。それは、貯金箱貯金ができるようにするためのもので、そこにお金がたまってきたら一緒に近くの金融機関に行って、子どもが自分で管理する口座を開くのです。入金はATMを使い通帳でできます。硬貨でも可能なATMが多いはずですから、毎月100円とか500円とかでもいいわけです。

引き出すときは、保護者が同行して窓口で。やり取りをすることにも慣れさせていきます。子どもたちは、銀行の仕事を垣間見ることになりますから、ここでいろんなことが教えられると実践教育です。利子や税金も知ることになります。

代表の陣内の二男は、小学2年生で郵便局に貯金通帳を作りに行きました。出し入れの回数は多くはありませんでしたが、祖父母からいただく臨時のこづかいをため、自転車などの大きな金額の買い物のとき引き出すというような金融機関の利用をしています。中学1年生になった時点でキャッシュカードをつくりました。こづかいも私が通帳に入れ、必要なときに必要なだけ引き出すようになっています。

中学生になると本当に忙しくなり、お金の教育をするという感じではありません。

できれば小学生でこづかいを使って、管理と貯金、こづかい帳記帳を生活の中の習慣になるように始めてほしいと思っています。これは7年間の実践からの提案です。

小学生はまだ早いと言われる保護者が多いのですが、子どもが素直に行動に移してくれるときがやりやすく、早くから経済、金融を知っていて何も悪いことはありません。ぜひ、小学生で金融機関を使った金融教育のはじめの一歩をスタートさせてください。 

 

保護者誰もが、やり方がわかるか?というと何をどう説明すればいいのかがわかっていないことも多いので、冊子を作りました。

「親子で挑戦¥はじめての金融」というワークブックです。同時に、「お金がたまる管理帳」(こづかい帳)も作っていますので、教え方がわからない方は活用ください。

ゆうちょ銀行バージョンは完成しており、一般銀行バージョンと「お金がたまる管理帳」は2009年1月末完成。販売は、マネーじゅくサイト、生協の共同購入、講演会やワークショップの場などになります。

 何十人かのクラスの児童生徒。家庭の経済力も育つ環境も違います。
 収入や支出や、家計のなりたちの学習に入り始めると、自分の育ちを考え、
 何らかの気持ちが芽生えてくることもあるでしょう。
 また、こづかい制など、親が理解し動いてくれないと始まらないことも
 あります。
 
 子どもへの気配りと、保護者への声かけは別に考えます。
 また、学校だからということではなく、地域社会での活動のときも同じで、
 劣等感などを感じさせない配慮は大切だと考えています。
 
 ただ、こちらがあまり深刻に考えこむと暗く、難しくなってしまいます。
 子どもたちが、将来を明るく考えられるように授業やワークをリード
 できる方法を考えることが大事でしょう。
 
 
 授業研究事例で全員が定額のづかいをもらい、その中から買い物をしに
 出かけたり、こづかい帳をしっかり書かせたケースを見せてもらいました
 が、小さな小学校なので、保護者がまとまっているのでできました、と
 先生が言っておられました。
 
 「定額のこづかい制」を教材として、クラス全体の学習に使えると考えて
 くださったのですが、保護者に提案できなかった先生もいました。
 こづかいをもらえないかもしれない子どもがいたからです。
 
 現実は、施設から通ってくる子もいますし、生活保護を受けている家庭の
 子どもたちもいます。
 クラスの全員にこづかい制を始めましょう言うのは難しいと思います。
 
 シミュレーションでのこづかいの使い方学習は授業でもOKです。
 子どもたちは学び合います。こづかい帳の書き方もマスターします。
 
 また、指導する内容が、子どもが考えたり努力ができることか、
 保護者に考えてもらわなければならない項目かで違ってきます。
 
 私が関わらせてもらうときは、子どもたちへの配慮として、親の経済力
 を意識させるようなことを言わないように心がけています。
 
 例えば、こづかいを上手に使うってどんなことかを話すときも、
 今はもらっていなくても、いつか任せてもらうときがきたり、
 大人になって自分で生活をしなくてはいけないときも同じだから
 そのときのことを思って一緒に考えてね、と言います。
 
 いろんなことを考えていると金銭教育は難しくなります。ですから、
 お金の流れ、お金の役割、限られたお金のやりくり、記帳、仕事と収入
 など、子どもが興味を持ち、考え、自分で調べる方向にもっていく授業
 にするといいと考えています。
 
 先生個人の価値観の押し付けにならないようには、気をつけなくては
 いけないですね。
 
 やるかやらないか保護者が決めることなら、
 保護者に向かって、直接伝えなくては伝わらないでしょう。
 学校では、集団だからこそ学べるお金の教育があり、いろんな性格、
 考え方を見ながら子どもたちが学び合うことの重要性を話します。
 
 そして、お金の教育の基本は家庭だとしっかり伝えます。
 
 「こづかい制」は、親が口出しを控え見守れば、本物のお金を使って
 本物の体験ができる方法であり、子どもの性格がつかめたり、
 こづかい帳を使ってコミュニケーションが取れる優れものであること、
 
 こづかいを使って、買いものの選択権を子どもに任せることは、
 「育む教育」なのだ、と伝えていただきたいと思います。
 
 まだまだお金の教育が始まったばかりで、親も先生もどんな教育なのか
 分かっていない時期でもあります。
 お金の教育が根付くまではもう少しでしょうが、みなが必要だと思って
 いる教育でもあります。すぐに実践事例が増えてくると思います。
                          (回答 陣内恭子)
(ご質問は、講演会後のアンケートから)
 
 講演会では、発達障がいを持つ子どもたちへのお金の教育が遅れていて、
 ツール作りをしていると共に、障がいを特徴と捉えて、一人ひとりに合わ
 せた教育を考えてみると、そこに教育の原点が見えてきた、というような
 話をしたと思います。
 
 発達障がいでもさまざまな特徴を持つ子どもたちがいます。
 今ある、マネーじゅくのツールでシミュレーションができることもあれば、
 まったく異なる考え方で、新しいものを考えていかなくてはいけないこと
 もわかりました。まだ、その段階です。
 
 養護学校の先生たちから話を伺うと、多くの場合、 障がいを持つ子どもは 
 体験が非常に少ないです。数の概念は理解でき、お金の数え方が分かって
 いたとしても、自分のお金と人のお金の区別が理解できていないケースや
 ノート1冊でも当然のように親が買いに行く家庭もあることを聞きました。
 
 近くに体験を積ませるお店があるか、そこの店員に理解があるか、親が
 フォローできる時間があるか、いろいろな環境でも違っているでしょうが、
 
 体験は強いです。 
 体感できる場を多く持ち、自信を持たせる経験をさせることは必要です。
 
 親の立場になれば、そう簡単ではないと言われそうですが、広く、
 発達障がいへの理解を深めてもらう努力をしながらの子育てが必要です。
 
 数に弱ければ、机上での学習と実物の現金を使っての体感学習。
 書くことが苦手であればこづかい帳はなしでも、まずは、お金の大きさや
 交換手段であることを学ぶ機会を多く作り出したいですね。
 
 学校などでは、現金が使えないケースが多いのですが、特別支援教育では
 使えるようになるといいなと思います。
 
 学習の遅れはないけどもコミュニケーションがとりづらいために、お店で
 質問に答えられずに困ってしまうなど、いろいろなケースも聞きました。
 
 お金を払いおつりをもらうことはできるのに、 
 店員さんの「ポイントカードはお持ちですか?」という想定外の質問に
 身動きが止まってしまい、あわてて助けに行きました、という事例も
 保護者から聞きました。
 
 それぞれの子どもの特徴にあわせた学習補助教材の制作とともに
 子どもを丸ごと受け入れることが、今できることだと思います。
 
 障がいを持つ子と家族、指導者、サポーターだけの問題ではなく、
 周囲の理解も必要で、
 
 そのために、親と先生だけで何とかしようと考えずに、もっと子どもたち
 の特徴が分かるように、クラスの子どもたちやよく行くお店など
 外に向かってアピールをお願いしたいとは思います。
 
 理解し、サポートしてくれる大人、子どもたちは、もっといるはずです。
 
 もっと具体的にお話ができるように私も体験を積んでいこうと思っています。
 こづかい制度でコミュニケーションがとれていたら、子どもは、欲しいの
 が何なのかとか、いつごろ買いたいと思っているなど話しかけてきます。
 
 その際にアドバイスは必要ですね。そして、 本当に買って欲しくないと
 思っているものはきちんと伝えるべきです。理由も大切 です。
 
 こづかい制は、高学年になると金額が上がり、臨時のこづかいも任せると、
 子どもにはにあわないような高額商品が買えるくらいの金持ちになって
 しまいます。
 
 親が与えたくないものとしてよく出るものに、ゲーム機類があります。
 なぜいけないのか、きちんと伝えなければ子どもは納得しませんから、
 イヤだと思う理由は答えられるようになっておきましょう。
 
 子どもには、管理を任されているけど、自分で稼いで得たお金ではない
 ことは理解させておきたいものです。ここの意識がはっきりしていたら、
 内緒で大きな金額を使うことはないでしょう。
 
 しっかりした理由がありダメだと事前に言ったものを内緒で買っていたり、
 何かの約束をして買ったにもかかわらず約束が守れていないときには
 
「捨てる!」というくらい強い態度でもいいのではないでしょうか。
 
 高額のお金を持つことで、ものが手に入るというだけではないデメリット
 があるので注意をしておいたほうがいいことがあります。それは、
 
 お金を払って解決させようとする傾向がみられること、です。
 
 新聞記事に載っていた事例を1つ紹介します。
 
  14歳の中学生が振り込め詐欺被害にあった。
  無料のはずのサイトの登録料金を請求され、
  お年玉から7万円を振り込んだ。
 
 もちろん、騙すほうが悪いのですが、支払ってしまったほうに焦点を当て
 考えてみると
 
  中学生が7万円ものお金を自由に使える状態であった
  支払う前に相談できる状況ならトラブルは防げたかもしれない
 
 などが問題としてあげられるでしょう。 
 
 このようなトラブル事例だけではありませんが、
 困難な状況を乗り越えたり、解決するために、工夫や相談することを省い
 てしまい、すぐにお金を支払って終わらせようとする傾向があります。
 
 それらも考えると、与えればいい、管理すればいい、指示をすればいい
 というようなことではない、
 
 ‘こづかいの管理をする子どもたち’を見守りながら、
 
 お金の使い方を学ばせることの重要性に気付かされますね。 
 親族に買ってもらう、お金をいただくこと自体はありがたいのだけど、
 タイミング的に困ってしまうことがあるという事例ですね。
 
 気持ちが言えない舅、姑の関係などでの対処法は?という相談を多く受け
 ますし、夫婦でも意見が合わず、夫が勝手に買ってくる、夫の教育を・・
 と訴えられることも、よくあるケースです。
 
 それにどう対処するかはコミュニケーションが取れているかどうかで、
 異なってくると思います。
 今回の事例は、気持ちを伝えきれていないケースかもしれませんね。
 
 消費欲を満たし続けていると、抑えることができなくなるのではないか?
 と不安に思う方が、 
 
 「買えるから買い与える」という消費スタイルに疑問を持っておられます。
 
 残念ながら、「子どもが喜ぶからいいのではないか」と、
 何も考えていない、考えてくれない大人も大勢います。
 今はまだ、こちらのほうが大勢を占めていそうです。
 
 「欲しいものを手に入れる」場面は、心を育てる教育の場でもあります。
 
 自分の欲望をコントロールできるように訓練をしておかないと、何事も、
 もっともっと、とエスカレートしていきそうです。
 
 人に対して、わたし流、我が家流の子育て論が話せるようになりたいもの
 です。
 例えば、陣内は‘子どもの欲しがるもの’に関してはこう答えます。
 「自分の力で自分の欲しいものを手に入れるためにはどうしたらいいのか、
  考える力を身につけさせたいと思っている。そのために何でも買い与え
  ないように制限をし、こづかいのやりくりで買いものをさせている」
 
 そして、日常の子どもの様子を伝えながら、がまんができるようになって
 いるなど成果も話し、祖母にとっては孫の日常と成長を知る機会を多く持
 つのもひとつの手でしょう。
 
 うまく伝える秘訣は、まずは孫のことを愛おしいと思ってくれている祖母
 へ、感謝の気持ちを伝えることから。今どきの多重債務などの社会問題を
 見聞きしておられたら、分かってくださると思います。
 
 夫婦は、子育ての方向性が一緒になるよう、しっかり話し合うことも必要
 です。あとで教育方針が違うとバトルにならないようにしたいですし、
 それぞれの親族へ、きちんと教育方針を伝えるようにできたらいいですね。
 物欲がない子どももいれば、欲しいものがいっぱいあってがまんするのが
 難しい子どももいます。もともと持っている気質に、育った環境がプラス
 され、それが今の結果なのでしょうね。
 
 あきらめさせたいもので考えてみると、金額なのか、量なのか、
 ある特定のものなのかで対策は違うと思われます。
 
 総額が問題であれば、合理的にあきらめさせる方法は、数字を見せること。
 そして、子どもに選択を任せること。
 
 家庭によって子どもにかけることのできる金額は違います。
 予算化して、その金額内で、自分にとり一番満足できるお金の使い方を
 考えてごらんと任せてみてはいかがでしょうか。
 
 「本当に本当に欲しいもの」が見えてくるでしょうし、それをどのように
 手に入れると安く済むかを考えるでしょう。いつ手に入れるかも自分で決
 め、予算以上のものであれば不足分をどうすればいいか考え始めます。
 
 欲しいものが多過ぎると思われる場合、全てを書き出させ、本当に欲しい
 ものの優先順位をつけさせるとどのくらい欲しいものかが見えてきます。
 
 年に何回ものプレゼントの日を設けないようにし、子どもと相談しながら
 がまんする力を育みながら欲しいものを手に入れさせるようにすると、
 子どもも親もストレスを軽くできると思います。
 
 特定のもの、例えば流行りもののカードやゲームなど、使わせたくない、
 持たせたくないと思っているものが一番困りますね。
 なぜだめなのか、子どもが納得できる理由が必要でしょう。
 
 本当に持たせたくないと思っているのならば理由を子どもに言うべきで、
 どんなことがあっても受けつけないことです。
 
 仕方がないかなとどこか心の底では思っているものは、たぶん、
 親のほうがいつかは折れます。
 
 それなら、何年生になったらいいというのではなく、時間管理が上手に
 なったらとか、定額のこづかいでやりくりが上手になったと思えば
 そのときに交渉に応じる、など決めておくと判断がしやすいです。
 
 ここで、本当は嫌だと思っていたとか、折れたくはなかったとか、
 親が後ろめたさを引きずらないようにしておかないと、
 
 子どもが不本意な使い方をしたときなど、愚痴もこぼしたくなります。
 親が許すという選択をしたわけで、後悔を子どもにぶつけないことが大切。
 
 子どもが欲しがっているものをそろえていくこととは、
 成長の段階をゆっくり見ていくことと考え、
 また、親として、問題と思っていることの本質は何かを探ると、
 解決策を導きやすいように思います。
 
 子どもを丸ごと受け止められるように、親の本音に焦点を当てるのも
 合理的な対処法を考えつくことに近づきそうに思います。
こづかいを渡す本来の目的を明確に押さえておきましょう。
 
こづかい帳を書かせることが目的なのか、
自分の欲しいものを自分でやりくりして買う練習としてのこづかいか、
 
ということです。
 
こづかい帳の記帳は、渡すための条件というのはよくあるケースですね。
でも、ここでの挫折は多いです。
こづかい制度をすぐにやめたり、書いていなくても渡すようになり、
こづかい帳は書かなくてもよくなってしまっているケースなどです。
 
先輩に挫折者が多いので、それなら切り離して考えてみるのも1つの手
 
定額こづかい制の目的は、こづかいを「教材」として消費の訓練をするためのもの
と位置づけます。
 
自分で買うか買わないかを選択する訓練や
必要なものと欲しいものとがあることを知ったり、
限られた金額を有効に使うやりくり体験、
目標を決めて貯金をし自分で買う喜びを感じるための学習教材なのです。
 
だから、毎月渡すのです。
 
こづかい帳は自分の買いものを振り返るためにとても有効なものです。
ぜひ振り返らせたいですね。
書いてなくても、そのこづかい帳を見せてらいます。
その場で何を買ったか思い出してもらい、可能な限り書かせます。
思い出せないという振り返りもいい体験です。
 
習慣がついていないときには、月に1回の声かけだけではなく、
買いものをしていそうなときに「書いている?」と軽く声かけも続けたいですね。
 
すぐにこづかい帳が出せるように、こづかい帳とエンピツ、消しゴムを
1つの袋に入れるようにするなど、何か工夫のアドバイスはあってもいいでしょう。
 
ただ、こづかい額をアップしてほしいならきちんとこづかい帳を書くことなどは
条件付けておくほうがいいと思います。
 
数字と内容を見て、必要性を感じたらこづかい額はアップします。
それは子どもにやる気を起こさせるきっかけになるかもしれません。
 
こづかいをご褒美的な渡し方や条件付のあげ方ではなく、
 
こづかいの管理ができていることを認め、
「しっかりしてきたね」「これを信用を築くというのよ」と伝え、
金額アップでそれを表現するのが、
子どもにはわかりやすいのではないかと思います。
 
 みなさんのお金の教育実践をご紹介ください。
 ▼ 金銭教育わがやのケース 投稿 お待ちしています
 
  投稿はハンドルネームでもOKです。
  みなさんのご意見やご感想もお聞かせくださいね。
ご質問者のお子さんは2年生男児で一人っ子。
はじめはよかったと思えるやり方が、少し心配になっておられるところです。
 
金額アップだけではなく、こづかいはいらないから手伝わないと
言い出すケースにも悩んでおられることが多いので整理してみましょう。
 
何のためにお駄賃を渡しているのか?から考えてみると、
 
★‘家事手伝い’をさせるための手段として‘お金を利用’
★‘労働の対価’としてお金がもらえることを‘教えたい’
★ 消費の練習用として‘こづかいを渡す口実’
★ 手伝ってくれていることへの‘感謝の気持ち’
★ 働いて自分で得たお金で‘大切さを感じて欲しい’
などでしょうか。  
 
子どもの成長と共にできることも増えるし、考え方も大人に近づきます。
要求する金額も大きくなることは容易に予測ができますね。
 
今までで聞いていて一番多かったのが、働かなければお金は得られないと、
子どもに教える手段として、手伝いによってこづかいがもらえるやり方を
考えているケースでした。
 
サラリーマン家庭がほとんどで、
経営者や自営業の家庭では、仕事の手伝いが何らかの報酬につながっていました。
 
目的の違いによって、対処法が異なるはず。
何のために、お駄賃を渡し始めたか、そこを明確
にすれば、次の対策が見えてきそうです。
 
短期間でうまくいっている、うまくいかないと判断せずに、
考えてやってみているやり方が、どうすればもっと効果が出るのかと
工夫が必要なのだと思います。 
 
一人っ子でほかの子やほかの家庭と比べることもほとんどない生活ですね。
ならば、いろんな子育て事例を見聞きして、方針をしっかりたてることが
望ましいでしょう。
 
 
マネーじゅくの家庭でのお金の教育の実践者も、
こづかいと家事手伝いは切り離して考えているケース、
こづかいの一部を手伝いで上乗せしているケースがあります。
 
それには理由もあり、何年も工夫を続けています。
 
参考に事例を紹介します。
 
▼ 戸田節子さんの「定額制」+「報酬制」紹介
冊子『我が家のお金教育事情』目次2「お手伝いではなく仕事」より サイト
 
 【定額制+報酬制】 
 わが家のこづかいは、毎月の定額制のほかに、家の仕事をしてもらえる
 報酬制があります。長女は、お風呂掃除。長男は、洗面所掃除です。
 1回10円なので、1カ月がんばるとこづかいに300円がプラスされます。
 この仕事は厳しい母親のチェックつき。しっかりやらないと10円をもら
 うことはできません。
 宿題が終わっていなくても、時間になったらキッチリやらなくてはなり
 ません。・・・
 
手伝いではなく、仕事として役割をはっきり打ち出すのも方法ですね。
 
今後も、このテーマの質問に関しては、事例など紹介したいと考えています。 
 
みなさんのお金の教育実践をご紹介ください。
 ▼ 金銭教育わがやのケース 投稿 お待ちしています
子どもの我慢する力に関しては、たくさん質問をいただきます。
 
親から見て、お菓子やジュース類から、カード、ゲーム関係など
子どもに買い与えたくないものがたくさんありますね。
 
ふと、それらは、どのくらい与えたくないものだろうか?と
考え込むことがありました。
 
ゲームやパソコンの子どもに与える悪影響の話を聞いたときです。 
体を張って子どもを守ろうとしている?」
という声が自分の中から
聞こえたのです。
すぐ、パソコンのゲームは使わせないように動き、
子どもは不満で、バトルが続いています。
 
子どもへの向き合い方を変えなければ、そのまま子どもは大きくなり
親元を離れていく、ご質問を聞きながらそんな思いになってしまいました。
 
子どものわがままに、親が、体を張って戦っているのだろうか?と
省みる機会を持たないと、
 
いつまでもどうすればいいのだろうと考えるだけで、
対処法は見つからないと思います。
 
戦うというとオーバーかもしれません。
子どもと戦うのではなく、子どもの持つわがままと戦い、
我慢する力を引き出していくために、
親として強い態度で真剣に向き合うことが大切なのだと考えます。
 
子どもにやさしいお父さん、お母さんが多いなと思います。
いい親でありたいですものね。
 
子どもから嫌な顔をされても、聞きたくない言葉を浴びせられても
「それはダメ」と言える強さは大切ではないでしょうか。
 
ある学校の先生の話。
毎日がとても忙しく、子どもが物をねだってきたときに、
相手をするのも疲れていて、お金がないわけでもないので
すぐに買い与えていた。
そして、ものわかりのいい親をしている気になっていた。 
 
でも、そうして育てた子どもたちが、物欲は一人前なのに就業意欲が
足りないようで、家にいて心配だ、ということでした。
 
日々の忙しさや、いい親をしていると感じる自己満足などで、
子どもたちの物欲への対処法を私たち親が放棄していないかな、と
思うわけです。
 
仕方なく買ってしまうという後ろめたさを持っているのなら、
子どもの言いなりではなく、家庭内で買う、買わないの判断基準を
ルール化し、両親そろって同じ方向性を持ち、
子どもの物欲に向き合ってみるといいのではないでしょうか。
 
子どもは親の姿勢を見ています。
強い親を見せる必要がある場面のように思いますが、いかがでしょう。
 
 
みなさんのご意見やご感想もお聞かせくださいね。
▼ 金銭教育わがやのケース 投稿はこちら お待ちしています♪
 
  子どものお金の教育、いろんなケースがあるでしょう。
  ぜひ、ご紹介くださいね。
  投稿はハンドルネームでもOKですよ。
今、講演会でもワークショップでも幼児期のお子さんをお持ちの方が
たくさんお見えになります。
まだ早い、そう思いながらも、「いつから、何をすればいいのか?」と
心の準備をするために学びに来られているようです。
 
みなさんは、幼児期はまだ早すぎるとお思いですか? それとも
積極的に始めるほうがよい、とお考えですか?
 
また、始めるのなら、具体的に、幼児にはどんなことができるのか?まだノウハウが集まっていないのが現状です。
 
今回は、事例をご紹介しましょう。
 
これならできるかもしれないというところを 取り入れ、
また、読者のみなさんの実践例も教えていただきたいですね。
 
今回のような質問に、陣内は、こうお答えしています。
 
「幼児期は、積極的に体験を積ませて様子を見ていくくらいの意識で
はじめるのがよいでしょう。」
 
我が家の二男、保育園でお金の教育をしてもらっていたんです。
すごいと思いました。先生に感謝!しています。
 
スタートは年少さんの時からでしたが、日常の保育の中に
取り入れてくださっていました。
 
たとえば、外出。公共の交通機関に乗って行くのです。
福岡市内は、バス、電車、地下鉄、船まで使える楽しい場所なので、
切符を買っての乗り方を教えたり、見せたりしてくださいます。
 
親と一緒だと幼児は無料。大人の切符だけで改札を通ってしまいます。
 
今は、ほとんどの方が車を使われますね。
送り迎えも自家用車だったり、送迎バスってことが多いですね。
特に地方に住んでいると、日常の生活の中で、
公共の交通機関で移動するって少ないのではないでしょうか。
 
体験を積んでいる子はいろんな面で怖がらないように感じます。
どのように切符を買うのか、お金を払うのか、分かっているだけでも
子どもの自信につながります。
 
それから、毎月料理の実習時間もありました。
カレーを作る日もあれば、ホットケーキやフルーツポンチなどの
簡単おやつのときも。ちゃんと包丁を使うんですよ。
 
カレー作りのときは、商店街に買いものにも連れて行ってくださり、
みんな100円分の自分が担当になっている材料を買っていきます。
 
「じゃがいもください」「にんじんください」「たまねぎください」
「おにくをください」と大人のお店の人に頼むのです。
 
前もって先生が八百屋さんやお肉屋さんに頼んでくれていたのです。
肉は何人かが集まってその値段。なるほどなるほど、でした。
先生は金銭教育をしているという感覚はなかったようです。でも、
生活をそのまま体験させたいという考え
だったのでしょう。
お金がものと交換できる手段であること、100円で買える量を使って
価値を量るものさしの役目を見せてくださっていたのでした。
 
サービスを買うことも教えてくださっていたことがありました。
 
敬老の日を前に、おじいちゃんやおばあちゃんに絵を書いて送るのです。
同居していても。郵便局に封筒を持っていきます。
 
そして切手を買います。切手は封筒に貼り、ポストに投函。 
手には買った切手は残りません。
 
これで終わりにしなければ立派なお金の教育。
 
お金を払い買った切手の役割を話すのです。あなたの代わりに
運んでくれる郵便やさんへのお仕事代なのだと表現もできます。
 
日常生活の中にたくさん教育の場があるのです。
 
なぁ〜んだ! なのです。
 
子どもたちに体験を積ませることができる場面はたくさんあります。
ちょっと親の手、保育者の手を必要とはしますけどできそうでしょう?
意識してみてください。見つかりますから。
 
こんなことやってみました、というみなさんの幼児期からできるお金の教育も教えてく
ださいね。待っています。
 
 みなさんのお金の教育実践をご紹介ください。
 ▼ 金銭教育わがやのケース 投稿はこちら お待ちしています♪
 
  幼児期だけではなく、幅広くご紹介ください。
  投稿はハンドルネームでもOKですよ。
Q: お金のことにまだそんなに関心ない小5の男子(長男)なので、
  やっぱり寝た子をおこさずと思ってしまう。
  中学生がターニングポイントかな。
  小学生に1000円単位のお金はやはり多いと感じます。
 
A: 子育ては親の責任ですから、親が思う育て方でいいと思います。
 
  なんでも欲しいものが手に入る生活だと関心を持つのも遅いかもしれません。
 
  なぜ、こづかいを使ってやりくりさせるかといえば、心を鍛えるためですし、
  体験を積ませるためです。
 
  たくさんの経験からこそ学ぶことが多いのがお金の教育で、
  量稽古が有効なのです。
 
  全く何も買わないわけではなく、親の財布からはお金が出ているでしょうから、
 
  任せるだけなんです。文房具を買う自由を任せてみませんか。
 
  どこで買おうか、いつ買おうか、いくらのを買おうか、
  シンプルなものがいいか、キャラクターものがいいか、
 
  選択します。人生は一生選択の連続です。
  自分にとって価値のある選択ができるように買い物から考えさせませんか。
 
  小学生なら何百円単位からのスタートですみます。  
  大きくなると大きな金額でのスタートです。
 
  小学生でも1000円単位のこづかい管理ができている子どもはたくさんいます。
 
  早く目覚めさせてしっかり考える子どもになってくれるといいし、
  子どものお金の使い方が分かっていたら親も安心です。

陣内 恭子

Q: 子どもも大きいので手を離れるのが間近です。
  もっと早い時にお話が聞けると良かったのですが、
  親元から離れる子にできる経済教育は何でしょうか。
                 (セミナー後のご質問)

(51会社員・44専業主婦)(18歳男・17歳男・14歳女)

 

A: 子どもさんたちの金銭感覚を知っていますか?
 
  生活するのにどのくらいの費用がかかると思うか、子どもに聞いてみると、
  身につけている金銭感覚がわかります。
  まず質問をし、理解度を確認して会話を始めると押し付けにならないでしょう。
 
  一人暮らしをさせ始めるときに費用の見積りを予算立てさせてみることは
  おすすめします。
 
  日常生活では、世の中の動きや天候で変わる農産物の値段を話題にする
  など 経済の仕組みを一緒に考える時間を持つのもいいですね。
 
  テレビのニュースからも、台所からも経済の話はできるものです
 
  子どもたちは学校で習ってきてはいるのです。
  聞けば、最新の情報を教えてくれるのではないかと思いますよ。
 
  教える教育ではなく、親子ともに育ちあう、体感し、体験し、
  身に付けていく学習がお金の教育です。
 
  大人にも必要な学習ですね。

陣内 恭子

Q: 今までおこづかいとして長男にお金を与えていません。
  小学校のお友だちの多くがゲームを持っています。子どもはほしがっていて、
  与え方とタイミングを迷っています。
 
  お金があると、お菓子が買えると知っているので、小銭入れ(親)の中から
  お金をぬいているということが、1回ありました。
  どう教育していいのかと悩んでいます。

(37会社員・37パート)(小1男・5歳男)

 

A: お金でモノが買えるという役割(交換手段)を知っている段階ですね。
 
  友達との比較はこれからずっと続きます。
  どういう子どもに育てたいかですが、
 
  お金のことだけではなく人と比べない、少し前の自分と比べ、
  できるようになった、わかるようになった、欲しいものが手に入った、
  そういう満足を感じる思考パターンを作り上げることにつながるといいですね。
 
  もちろん、生きていくために競争もありますから、
  すべての場面においてというわけではありません。
 
  ただ、少なくとも、お金の教育においては、持ち物やお金の額を競うこと
  だけで、幸せは追求できないことを子どもには伝えたいものです。

 

 

 

  定額のこづかい制度を始め、通常のおやつを準備すると、
  親が買ってくれないおやつやカードなどを買いに行くことが多いです。
 
  友達が持っていて自分も食べてみたいし、欲しいからです。
 
  子どもに任せる金額(定額のこづかい)の範囲では許して見守って
  いいのではないでしょうか。
 
  本当に本当に欲しいものがあったら、目先の欲しいものは我慢し、
  お金を貯め始めます。そういう気持ちがうまれてくるんです。
 
  自分で貯めたお金で買ったものでも、自分で仕事をして手に入れたものでは
  ありません。買うときに約束事をし、守れなかったら捨てると約束します。
 
  守れなかったら本当に捨てます。
 
  約束を守るということがとても大切なこと、
  親は約束を守る人、それを見せることが大事です。  
 
  お金を抜いたのに気付いたときは悲しかったことでしょう。
  これは教えていないことだから初めての体験です。
 
  家族であっても自分のものではない、ほかの人のものだとわかるよう、
  きっちり教えるチャンスにできる出来事でしたね。

陣内 恭子

 

Q: 友だちと遊ぶ時にサイフを持って行き、コンビニなどで
  たむろするようになるのでは…と不安もある。

(38自営業・35自営業)(小2男・2歳女)

A:  いつになったら子どもを信じて任せることができそうですか?
  中学? 高校? 大学生くらいでしょうか?
 
  コンビ二やゲームセンターなどにたむろするのは 
  別の問題が潜んでいるからとも考えられます。
  もちろん、お金がからむことは多いでしょう。
 
  子どもにお金の使い方を任せるというのは、
  いつかは、親が乗り越えなくてはならない壁のひとつです
 
  子どもは信じてもらえているということがわかれば、大きな失敗はしません。
 
  私たちが失敗と思うことも、子どもにとっては初めての体験
  ということだってあります。
 
  いつまでも子どもを監視、管理はできないわけですし、
  いろいろ経験させてみるのも大切ですね。
 
  困ったことをしてきたら、そこで親の力量が問われるのでしょう。
 
  小さいときはちいさい金額、やることも大きくはありません。
  成長してから初めて任せるほうが大きな金額になり不安も大きいことでしょう。
 
  早いうちにスタートがいいですよ。
 
  親が怖がって、子どもの体験の機会を逃していることが多いです。
 
  全国どの地域でも伺う悩みは同じ。
  私たちが思うより、子どもってしっかりしています!

陣内 恭子

Q: おばあちゃんがこづかいを渡しすぎている。(お年玉を含め)
  いろいろと理由をつけて半分くらい親のサイフへ…。
  どう管理すべき?
  任せていいのか?

(35会社員・34専業主婦)(小3男・小1男

 

A: 子どもたちと話してみると、お年玉など、自分がもらったものなのに
  取られた(搾取されているというニュアンス)と感じているケースがあります。
 
  ここはオープンにして、子ども名義の口座で管理してはいかがでしょうか。
 
  小学生なら、頂いた金額の500円×学年分は自己管理を認めるのような
 
  わが家のきまりをつくってしまえば、納得すると思います。
 
  決まれば、親の気持ちもすっきりですよね。
 
  定額のこづかいとお年玉などの臨時収入を合わせてやりくりさせると、
  お金の使い方が上手になると思います。
 
  子どもを信じて任せるとそれなりにしっかりしてきますし、
  性格がつかめますからお金の教育がやりやすくなります。
  おすすめです。
Q: おこづかいを持って子ども同士でスーパーやゲームセンターへ
  行くこともあると思います。
  お金を持ってない子に簡単におごってあげたり、
  要求されることもあると思います。
 
  また千円以上の高額のお金を子どもだけで持ち歩き、
  犯罪にまきこまれないか心配です。

(42会社員・37専業主婦)(小1女・年中男・1歳8ヶ月男

 

A: どの年代を想定して心配をされていますか?
   低学年でも一人で買い物に行かせることのできる環境ですか?
 
   ご不安でしたら、買い物は一緒に行く、でも買うものに口出しをしない
   ということでスタートするといいでしょう。
 
   そして、お金の管理がきちんとできるようにしっかり見守ります。
   自分のものは自分のお金で買わなくてはいけない、
   そして、持っているお金のことを人に言うことではないことも
   きちんと伝えましょう。
 
   他の子どもとのトラブルは、金額の問題ではなく、子どもが、
   お金を持っているとほかの子に言うからほかの子が寄ってくるのです。
 
   また、ほかの子におごってあげる心理には、
   ほかの子を喜ばせたい、
   いじめられたくない、
   遊んで欲しいなど何か理由もあるはずです。
 
   聞いてあげられる、問題を感じてあげられるそういう親でありたいですね。

陣内 恭子

Q: お金のことを話すには、やはりまだ早いのではないかと思うので…
  何歳くらい(最低)から?!

(31会社員・30専業主婦)(2歳1ヶ月女)

 

A: 絵本を読んで金銭教育のスタートができます
  絵本の紹介は絵本を使って(これから充実させていきます)
 
  その後、時期を見て
  家庭で買い物ごっこでお金がモノと交換できる手段であること、
  お金の金額で価値が計れること(尺度・ものさし)、
  お金が腐らないこと(保存できる特徴がある)など、
 
  幼児期からでも教えられることはありますね。
 
  わかってきたらおやつなどの買い物を任せてみる、
  定額のこづかいでやりくりさせてと、
  一段階ずつ、ゆっくり体験させるといいでしょう。

陣内 恭子

Q: お年玉やおこづかいを祖父母からもらい、貯金していることを
  知っているので、その扱いをどうすべきか考え中。
 
  ぼくの何円あるの?と聞いてきます。
  これは親が管理するとして言い聞かせてよいのだろうか。

(34会社員・34専業主婦)(5歳男・1歳女)

 

A: 子どもは外でしゃべりたがる時期もあります。
 
  金額ではなく、小学校や中学校に行く準備の分くらいはあるよなど、
  子どもがちょっとだけ想像できる言い方もあるでしょう。
 
  外でお金の話をしてほしくないので、金額は言えないけど、
  大きくなったらちゃんと見せるからね、と説明する方法もあるでしょう。
 
  いつもの親子の会話にさらっと入れ込むくらいでわかると思います。
 
  いつの時点か、自分で管理したいと言い始めるかもしれませんね。
  そのときにあわてないように基準は決めておくといいですね。
 
  総額の10%程度、小学生は学年×500円など決めて、
  親も子どもも納得しているというケースもありました。

陣内 恭子

Q: 家事労働にアルバイト賃を与えているが、
  それがいいのかどうかはまだ未解決です。

(42自営業・43その他)(小6男・小2男)

 

A: 考え方はいろいろで難しいですね。お手伝い(家事労働)は、
  子どもが大人になって独立した時、できなくてはいけないことがほとんど。
  それなら家族の役割として、こづかいと切り離してはいかがでしょう。
 
  こづかいは金銭教育の教材です。
 
  定額のこづかいでは買えなくらいに高額のものを買いたいと
  子どもが考えているときに、
 
  家事手伝い以外のアルバイトを期間限定で作るのもいいと思います。
 
  例えば、靴磨きとか車の洗車、垣根きり、草取りなど。
 
  がんばって働きますよ。ちょっとした労働体験でしょう。
  お父さんの仕事の手伝いはどうですか?
 
  何か作り出してあげるのも楽しいですし、欲しいものを手に入れて欲しいと
  応援している親の気持ちを伝えることもできますね。
 
  家事手伝いとこづかい額を関連付けることが悪いというのではなく、
  すっきりしないのであれば切り離す、
 
  一貫性を持って、きちんと家事の手伝いを見守り
  こづかいを与えることのできる環境ならそれもいいということです。

陣内 恭子

Q: 娘が通学している小学校では、
  我が家の生活水準よりかなり高めな家庭が多いので、
  信じられない様な金銭価値の話をよく聞いたり見たりしているようです。
 
  あくまでも「我が家は我が家」というスタンスでいますが、
  「〜ちゃんのおうちは〜」と少なからず影響を受けているようです。
 
  我が家の価値を通して話をすると、
  お友だちのお宅の価値観を否定する結果になったり…。
  身の丈にあった生活…実感しています。(講演会後のアンケートより)

(38会社員・41専業主婦)(小2女)

 
A: 確かに比べると否定もおこってくるでしょうから、
「我が家は我が家」を貫き通すだけでいいですね。
 
  子どものこづかい額の違いは、
  生活水準と比例しているわけではないんです。
 
  定額のこづかいを渡すのは、やりくり上手になってほしくて練習なのだ、
  今の金額が上手にやりくりできたら金額は上げたいと思っているのだと
  率直に話してみるのもいいでしょう。
 
  上げてもらえるかもしれないという明るい未来があるとがんばれるものですね。

陣内 恭子

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