親族に買ってもらう、お金をいただくこと自体はありがたいのだけど、
タイミング的に困ってしまうことがあるという事例ですね。
気持ちが言えない舅、姑の関係などでの対処法は?という相談を多く受け
ますし、夫婦でも意見が合わず、夫が勝手に買ってくる、夫の教育を・・
と訴えられることも、よくあるケースです。
それにどう対処するかはコミュニケーションが取れているかどうかで、
異なってくると思います。
今回の事例は、気持ちを伝えきれていないケースかもしれませんね。
消費欲を満たし続けていると、抑えることができなくなるのではないか?
と不安に思う方が、
「買えるから買い与える」という消費スタイルに疑問を持っておられます。
残念ながら、「子どもが喜ぶからいいのではないか」と、
何も考えていない、考えてくれない大人も大勢います。
今はまだ、こちらのほうが大勢を占めていそうです。
「欲しいものを手に入れる」場面は、心を育てる教育の場でもあります。
自分の欲望をコントロールできるように訓練をしておかないと、何事も、
もっともっと、とエスカレートしていきそうです。
人に対して、わたし流、我が家流の子育て論が話せるようになりたいもの
です。
例えば、陣内は‘子どもの欲しがるもの’に関してはこう答えます。
「自分の力で自分の欲しいものを手に入れるためにはどうしたらいいのか、
考える力を身につけさせたいと思っている。そのために何でも買い与え
ないように制限をし、こづかいのやりくりで買いものをさせている」
そして、日常の子どもの様子を伝えながら、がまんができるようになって
いるなど成果も話し、祖母にとっては孫の日常と成長を知る機会を多く持
つのもひとつの手でしょう。
うまく伝える秘訣は、まずは孫のことを愛おしいと思ってくれている祖母
へ、感謝の気持ちを伝えることから。今どきの多重債務などの社会問題を
見聞きしておられたら、分かってくださると思います。
夫婦は、子育ての方向性が一緒になるよう、しっかり話し合うことも必要
です。あとで教育方針が違うとバトルにならないようにしたいですし、
それぞれの親族へ、きちんと教育方針を伝えるようにできたらいいですね。