活動の中から生まれたQ&A 

■ 悩み解決!こづかいQ&A 〜お金の教育 はじめの一歩〜

  発 行 2008年4月
  執 筆 戸田節子  監 修 陣内恭子
  サイズ A5 20ページ
  定 価 500円(税込み、送料込み価格)

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   1  どんな力が身につくの?
   2  注意点はどんなこと?
   3  いつごろから始める?
   4  何を任せるとうまくいく?
   5  渡す間隔は1カ月?
   6  いくらから始める?
   7  年齢の目安はある?
   8  きょうだい児は?
   9  文房具店が遠くて
   10  学用品、クラブ費用は?
   11  文房具が買えない・・・
   12  文房具以外は?
   13  お金の大切さが???
   14  計算がまだ苦手
   15  無駄使いをしそう
   16  あるだけ使う性格
   17  値段ばかり聞くように・・
   18  こづかい帳の意味
   19  おつりはどう書くの?
   20  確認はいつまで続ける?
   21  買い物に口を出したくなる
   22  お金を使う機会がない
   23  「ゲームを買っていい?」
   24  ケータイの通話料
   25  祖父母からいただいたら
   26  お年玉は?
   27  誕生日プレゼント
   28  サンタのプレゼント
   29  「こづかい制はイヤ!」
   30  交際費は?
   31  おごったり、おごられたり
   32  ケチです
   33  家事手伝いとこづかい
   34  テストの結果でこづかい
   35  仕事の手伝い
   35  アルバイトを始める前に
   37  「こづかいが足りない」
   38  前借り
   39  貯金を教えたい
   40  ためて買わせるには?

 それぞれに70文字程度のまとめと
 300文字を目安に説明や事例紹介、アドバイスになっています。
 
 これまで講演会やワークショップでいただきましたご質問を中心に
 こづかい制を始めようかと思っている保護者、
 こづかいを渡しているけどこれでいいのか?と思っている方の
 関心の高いものばかりを選んでいます。
 
 前半はこれからこづかい制を始める際に知っておくといいこと、
 後半は、実際にこづかい制でやりくりをさせている事例から困っていることに対する
 考え方や対処法をつかんでいただけるよう構成しました。
 
 最初から読んでいただくのも、気になる項目から読んでいただいても
 いいようになっています。
 
 執筆は、マネーじゅく@岩手の戸田節子さん。力作です。
 こづかいに関する悩みは、この1冊でほとんど解消!です。


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子どもが、お金やものを買うことに興味を持ち始めた時が
               こづかい制度スタートのチャンスでしょう。
 
幼児期であれば、1週間程度管理できる金額
で、買えばお金がなくなる、買わなければ使えるお金が増えることがわかればよいと思います。
 
小学生になれば1ヶ月単位などにして、少し大きな金額を管理させたいものです。
こづかいで買う範囲に文房具をいれ、残りは好きなものを買ってよいことにして
500円程度からのスタートはやりやすいようです。
 
管理が上手であれば、任せる範囲と金額を徐々に増やします。
 
学年が上になって始める時は、見直しを1年とはいわず数ヶ月にすると子どもが喜びます。
 
きょうだい児で同時にスタートさせる時は、期間と金額と任せる内容を変化させ、差をつけるといいですね。
 
このとき、文房具代が役に立ちます。学年が上なら勉強に必要という説明ができますからね。
 
こづかい制度スタート時のポイントは、
 ■親子で話し合うこと
 ■子どもを信じて任せることです ♪

陣内 恭子

任せた範囲での買い物は見守ってあげたいものですね。
 
添加物が入っているお菓子や飲み物、無駄と思えるおもちゃなど
親が嫌だと思うものを買ってくることもあるはずです。
 
そういう場面で、こづかいを渡したのがいけなかったとか、早過ぎたとは思わないこと
です。
 
親子で話し合うチャンスができたと捉えてみてはいかがでしょうか。
 
叱るのではなく、なぜ、親としてこういうものを買って欲しくないのか話すのです。
 
大切なのは、こづかいの範囲や金額の決定部分です。何を任せてよいのか決める際に、
親子の信頼関係が築かれていきます
 
信頼して渡すのであれば、任せて見守りましょう。
1度目の失敗は経験と思い直せば見守ることができるようになります

陣内 恭子

臨時にこづかいを渡す理由は考えたいものです。
 
仮に、子どもの手元に使えるお金がたくさんあって、こづかいを必要としない状態を想像してみましょう。
 
こづかいは、今いらないから手伝わない」「勉強は面白くないし、こづかいもいらないし・・・」と言われた時に、子どもを納得させて手伝いや勉強をさせることができるでしょうか。
 
対処できないと思うならば、そういう状態にならないよう子どもが小さい時から考えて育てるほうがいいのではないかと考えています。
 
定期的に渡すこづかいは、お金の管理を学ぶ教材。
 
臨時のこづかいは、子どもを応援したいと思って渡すなど、
その場にあわせ親子で考え、決めていくものという位置づけではいかがでしょうか。

陣内 恭子

子どものためにつけさせたいものです。
 
財布の中からものを買う時は、「欲しい」という感情優先の結果かもしれません。
 
それを、自宅でこづかい帳に書きながら、財布の残高も減ったことを確認し、
 
子ども自身がいろんなことを考える時間を作ることができます。
 
満足できる買い物だったとか、
以前も買っていてそれを忘れてまた買ってしまったとか、
 
無駄遣いを反省してみたり、満足したり
子どもながらに心で感じる何かがあるはずです。
 
子ども自身が自分の事を冷静に見ることができるようになることはとても価値があります。
 
それから、子どものころから記帳する習慣ができると、大人になっての家計簿記帳も苦にならず、家計管理が楽になるでしょう。
 
こづかい帳を書き続けられる力を身につけさせること、これは財産を持たせることなんではないかな
、って思います。

陣内 恭子

基本は、自分で稼いで得たお金ではないのですから、貸し借りはさせないと親の意識を徹底させたほうがいい
と思います。
 
借りるというのは返すことが前提です。
 
子どもによっては「来月のこづかいで返すことができる」というかもしれません。
 
こづかいが必ずもらえるものだと思うからでしょう。
働いている大人でも必ず収入が得られるとは限らないのです。
 
こづかいも管理が上手でなかったり、親の事情でないこともあり得ることを伝えておき、
自分で稼ぎ出して必ず返せると思えるようになるまで貸し借りはして欲しくない
と伝えたいものです。
 
親子の間でも簡単に貸し借りをしないでおきましょう。子どもは親の後姿を見ています。

陣内 恭子

本当は、おじいちゃんおばあちゃんにもお金の教育の大切さを理解してもらい、孫に与える金額や渡し方を考えてもらいたいものです。
 
でも、難しいことがほとんどです。
 
頼むことができれば、適切と思える金額などを伝えセーブしてもらえるように親が伝える努力も必要かもしれません。
 
せっかくもらえるものなのに・・・という親の気持ちもわからないわけではないのですけどね。
 
金額はさまざまでしょうけど、おじいちゃん、おばあちゃんがどんな気持ちでお年玉やこづかいをくれるのか、親としては子どもがわかるように話してあげたいものです。
 
時々、もらって当たり前の顔をしているケースを見ます。
感謝の気持ちがきちんと伝えることのできる子どもになってほしいですね。
 
そして、いただいたものをありがたく上手に使うことを教えましょう
 
今使わなくてもいいのです。貯めて本当に欲しいものや必要なものに使うというのも方法です。
自分の将来のために金融機関に預けるという使い方です。ちょっと強引ですが。
 
貯める預金通帳を一緒に作りに行くのも子どもが喜びます。
もらったこづかいをどうしたかをいただいた方に報告するのもいいでしょう。
 
いつまでももらい続けることができないものの1つ。
 
有限である命にまで話が広がるとすばらしいのですが。
 
ずっとおじいちゃん、おばあちゃんの命があるわけではないよ、という意味です。
 
わが子の話が参考になるでしょうか。
小学1年生ではこういう話をしてもきょとんとしていました。
3年生でしたか、そんな話しないで、と涙ぐみました。
5年生の今、おじいちゃんとおばあちゃんからのこづかいは、しっかり考えて貯金をすることが多いようです。
自分でアルバイトで稼いだこづかいはすぐに使うのですけどね。
 
祖父母の気持ちは伝わっている、わが子を見てそう思います。

陣内 恭子

通常のこづかいを、年に数回の特別なお楽しみごとの分まで入れて金額設定するか、
それは別に渡すかの親子間の取り決めがあれば楽です。
 
金額設定には、どのくらい必要かを出さなくてはなりません。
 
低学年は想定ができないでしょうから、その都度、交渉させるのが負担感がないようです。
 
こづかい制度も何年か続けると子どもの性格が読み取れてきます。
 
無駄遣いはしないとか、結構計画的に使えるなど、子どもがしっかりしていく様子がみれるのもこづかい制度のよいところです。
 
どの時点かで、親が判断して全てを任せる方向へ導くのがいいでしょう。
 
信頼されていると子どもが感じ取れば、お金の使い方に関してもより真剣になることが多いようです。

陣内 恭子

お勧めは何冊もあります。
幼児期には、
パン屋のくまさん
など働いてお金を得たり人の役に立ったりする様子が見える本がいいでしょう。
「ペレのあたらしいふく」
など、お金はまったく出てこない物語りでも、ものを題材に暮らしの仕組みを伝えることができます。
親と一緒に読んで欲しいのが
「かあさんのいす」の3部作。
お金が元気を作ることを素直な視点で見ることができ、人生のさまざまな場面が心に残り、苦しいこともがんばれば乗り越えられることを子どもにも大人にも伝えられるように思います。
ほか
「お金とじょうずにつきあう本」「歯磨き作って億万長者」
が小学生、中学生にはお勧めです。これらは、金銭教育を受けてこなかった親世代にもいい読み物かもしれません。
順次、おすすめ絵本でご紹介していきましょう。 
絵本を使って

陣内 恭子

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マネーじゅくは、お金に関する生涯学習プログラムを提供し 社会貢献を目指す社会起業家の集まりです。わたしたちは、個々人の特性を生かしながらオリジナル教材を使い、地域に合わせたお金の教育活動をおこなっています。

生きる力 を お金、経済の視点からアプローチ。幼児期の子どもたちから大人まで広く奥の深い「お金の教育」を研究、提案、実践しています。

「金銭管理教育」「金融経済教育」「消費者教育」「キャリア教育」「特別支援教育」「家計管理」などの分野をプロデュースしたコンテンツを持ちます。
得意なことは学習ゲームを教材にしたワークショップ。
オリジナルプログラムは各方面から評価をいただいています。