こづかいを渡す本来の目的を明確に押さえておきましょう。
 こづかい帳を書かせることが目的なのか、
 自分の欲しいものを自分でやりくりして買う練習としてのこづかいか、
 ということです。
 こづかい帳の記帳は、渡すための条件というのはよくあるケースですね。
 でも、ここでの挫折は多いです。
 こづかい制度をすぐにやめたり、書いていなくても渡すようになり、
 こづかい帳は書かなくてもよくなってしまっているケースなどです。
 先輩に挫折者が多いので、それなら切り離して考えてみるのも1つの手。
 定額こづかい制の目的は、こづかいを「教材」として消費の訓練をするためのもの
 と位置づけます。
 自分で買うか買わないかを選択する訓練や
 必要なものと欲しいものとがあることを知ったり、
 限られた金額を有効に使うやりくり体験、
 目標を決めて貯金をし自分で買う喜びを感じるための学習教材なのです。
 だから、毎月渡すのです。
 こづかい帳は自分の買いものを振り返るためにとても有効なものです。
 ぜひ振り返らせたいですね。
 書いてなくても、そのこづかい帳を見せてらいます。
 その場で何を買ったか思い出してもらい、可能な限り書かせます。
 思い出せないという振り返りもいい体験です。
 習慣がついていないときには、月に1回の声かけだけではなく、
 買いものをしていそうなときに「書いている?」と軽く声かけも続けたいですね。
 すぐにこづかい帳が出せるように、こづかい帳とエンピツ、消しゴムを
 1つの袋に入れるようにするなど、何か工夫のアドバイスはあってもいいでしょう。
 ただ、こづかい額をアップしてほしいならきちんとこづかい帳を書くことなどは
 条件付けておくほうがいいと思います。
 数字と内容を見て、必要性を感じたらこづかい額はアップします。
 それは子どもにやる気を起こさせるきっかけになるかもしれません。
 こづかいをご褒美的な渡し方や条件付のあげ方ではなく、
 こづかいの管理ができていることを認め、
 「しっかりしてきたね」「これを信用を築くというのよ」と伝え、
 金額アップでそれを表現するのが、
 子どもにはわかりやすいのではないかと思います。
  みなさんのお金の教育実践をご紹介ください。
  ▼ 金銭教育わがやのケース 投稿 お待ちしています
   投稿はハンドルネームでもOKです。
   みなさんのご意見やご感想もお聞かせくださいね。
  
  
  
  
  
  
  
  
  
 