こづかい制度でコミュニケーションがとれていたら、子どもは、欲しいの
が何なのかとか、いつごろ買いたいと思っているなど話しかけてきます。
その際にアドバイスは必要ですね。そして、 本当に買って欲しくないと
思っているものはきちんと伝えるべきです。理由も大切 です。
こづかい制は、高学年になると金額が上がり、臨時のこづかいも任せると、
子どもにはにあわないような高額商品が買えるくらいの金持ちになって
しまいます。
親が与えたくないものとしてよく出るものに、ゲーム機類があります。
なぜいけないのか、きちんと伝えなければ子どもは納得しませんから、
イヤだと思う理由は答えられるようになっておきましょう。
子どもには、管理を任されているけど、自分で稼いで得たお金ではない
ことは理解させておきたいものです。ここの意識がはっきりしていたら、
内緒で大きな金額を使うことはないでしょう。
しっかりした理由がありダメだと事前に言ったものを内緒で買っていたり、
何かの約束をして買ったにもかかわらず約束が守れていないときには
「捨てる!」というくらい強い態度でもいいのではないでしょうか。
高額のお金を持つことで、ものが手に入るというだけではないデメリット
があるので注意をしておいたほうがいいことがあります。それは、
お金を払って解決させようとする傾向がみられること、です。
新聞記事に載っていた事例を1つ紹介します。
14歳の中学生が振り込め詐欺被害にあった。
無料のはずのサイトの登録料金を請求され、
お年玉から7万円を振り込んだ。
もちろん、騙すほうが悪いのですが、支払ってしまったほうに焦点を当て
考えてみると
中学生が7万円ものお金を自由に使える状態であった
支払う前に相談できる状況ならトラブルは防げたかもしれない
などが問題としてあげられるでしょう。
このようなトラブル事例だけではありませんが、
困難な状況を乗り越えたり、解決するために、工夫や相談することを省い
てしまい、すぐにお金を支払って終わらせようとする傾向があります。
それらも考えると、与えればいい、管理すればいい、指示をすればいい
というようなことではない、
‘こづかいの管理をする子どもたち’を見守りながら、
お金の使い方を学ばせることの重要性に気付かされますね。