(ご質問は、講演会後のアンケートから)
 
 講演会では、発達障がいを持つ子どもたちへのお金の教育が遅れていて、
 ツール作りをしていると共に、障がいを特徴と捉えて、一人ひとりに合わ
 せた教育を考えてみると、そこに教育の原点が見えてきた、というような
 話をしたと思います。
 
 発達障がいでもさまざまな特徴を持つ子どもたちがいます。
 今ある、マネーじゅくのツールでシミュレーションができることもあれば、
 まったく異なる考え方で、新しいものを考えていかなくてはいけないこと
 もわかりました。まだ、その段階です。
 
 養護学校の先生たちから話を伺うと、多くの場合、 障がいを持つ子どもは 
 体験が非常に少ないです。数の概念は理解でき、お金の数え方が分かって
 いたとしても、自分のお金と人のお金の区別が理解できていないケースや
 ノート1冊でも当然のように親が買いに行く家庭もあることを聞きました。
 
 近くに体験を積ませるお店があるか、そこの店員に理解があるか、親が
 フォローできる時間があるか、いろいろな環境でも違っているでしょうが、
 
 体験は強いです。 
 体感できる場を多く持ち、自信を持たせる経験をさせることは必要です。
 
 親の立場になれば、そう簡単ではないと言われそうですが、広く、
 発達障がいへの理解を深めてもらう努力をしながらの子育てが必要です。
 
 数に弱ければ、机上での学習と実物の現金を使っての体感学習。
 書くことが苦手であればこづかい帳はなしでも、まずは、お金の大きさや
 交換手段であることを学ぶ機会を多く作り出したいですね。
 
 学校などでは、現金が使えないケースが多いのですが、特別支援教育では
 使えるようになるといいなと思います。
 
 学習の遅れはないけどもコミュニケーションがとりづらいために、お店で
 質問に答えられずに困ってしまうなど、いろいろなケースも聞きました。
 
 お金を払いおつりをもらうことはできるのに、 
 店員さんの「ポイントカードはお持ちですか?」という想定外の質問に
 身動きが止まってしまい、あわてて助けに行きました、という事例も
 保護者から聞きました。
 
 それぞれの子どもの特徴にあわせた学習補助教材の制作とともに
 子どもを丸ごと受け入れることが、今できることだと思います。
 
 障がいを持つ子と家族、指導者、サポーターだけの問題ではなく、
 周囲の理解も必要で、
 
 そのために、親と先生だけで何とかしようと考えずに、もっと子どもたち
 の特徴が分かるように、クラスの子どもたちやよく行くお店など
 外に向かってアピールをお願いしたいとは思います。
 
 理解し、サポートしてくれる大人、子どもたちは、もっといるはずです。
 
 もっと具体的にお話ができるように私も体験を積んでいこうと思っています。

お問合せ・ご相談はこちら

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
092-962-4384

マネーじゅくは、お金に関する生涯学習プログラムを提供し 社会貢献を目指す社会起業家の集まりです。わたしたちは、個々人の特性を生かしながらオリジナル教材を使い、地域に合わせたお金の教育活動をおこなっています。

生きる力 を お金、経済の視点からアプローチ。幼児期の子どもたちから大人まで広く奥の深い「お金の教育」を研究、提案、実践しています。

「金銭管理教育」「金融経済教育」「消費者教育」「キャリア教育」「特別支援教育」「家計管理」などの分野をプロデュースしたコンテンツを持ちます。
得意なことは学習ゲームを教材にしたワークショップ。
オリジナルプログラムは各方面から評価をいただいています。