2007年2月22日 福岡県内の中学校で講和
(詳しくはニューズレターで発行しています)

お金の教育って、大人の生き方を見せると事と一緒だと思います。
多くの大人が、自分の考え方をきちんと話し、関わっていけばよく、
気をつけることはありますが、難しいことではないはずです。

■ 話の前に生徒に断ったこと

一期一会 先生とは違い、みんなと会えるのは今日この時間だけかもしれない。
ご縁があれば会えるけど一回きりの話です。

今日の話は、わかる人わからない人がいると思う。
これは学力の差ではありません。体験の差です
わからなかったら体験が少ないんだなあと思って、いろいろ興味を持って生きていくようにしてください。

■ 全体の話で気をつけたこと

家計から教育費を出すことが困難な家計は増えていますし
地域的に生活保護を受けている世帯などが多いところもあります。
もちろん、いつも、どの生徒がそうなのかがわかりません。

したがって、そういう子どもたちがお金が無いことを卑下しないこと
未来を作っていくのが今からのがんばりであること、そこをどう伝えるかを考え
話を組み立て、言葉を選んでいます。

■ 話したいことを『3つのことわざ』で組み立てる

導入は、「正しい」「上手な」「賢い」お金の使い方ってどんなことだと思う?
と質問から。 さすが中学生、ぽんぽん出ました。

【ことわざ1】
お金は天下のまわりもの〜考えて使わないと戻っては来ないもの

ざっくばらんに言うと、今、お金が無くても、いつかは回ってくるからくよくよしないで、って言う意味なの。  
でも、考えてお金を使っていないといつまでも戻ってこないの。

このことわざでは「使う=支出」「家計」「入ってくる=収入」「消費者」「消費」「無駄使い=浪費」「投資」「金融」などの言葉を使い、お金が戻ってくる使い方を意識する話をしました。

自分の資源、お金や時間を自分のために使って、いいかたちで戻ってくるように考えて使うことを「自己投資」という。勉強も自己投資だね〜と強調。

【ことわざ2】
稼ぐに追いつく貧乏なし〜身の丈を知ること

稼ぐとは、稲を植えなおすという意味がある。つまり働くこと。常にまじめに働いていれば、貧乏することはない。という意味。働いた分より使うとお金が足りなくなる。

稼ぐ金額を多くするのもしないのも、今の勉強が関係する。
今、たくさんの引き出しに勉強したものをどんどん入れ込んでいる状態。
後で、どこに入っていたかなあと引き出しを開けて使うけど、空っぽだったら使えない。
たくさん稼ぎたいと思っても引き出しが少なかったり知識が入っていなければそこで差がついてしまう。
今はがんばり時。(時間がなく、お金を借りて消費する生活の話は省略)

【ことわざ3】
時は金なり〜時間はお金と同じくらい大事ってこと

時間イコールお金ではないよ。時間もお金もいくらでも使えるようにあるわけではない、そこはわかる?と反応を確かめながら、お金で命は買えなかったという看護婦時代の体験を話す。時間の積み上げが命。

何をするかを決めないといけないことも、どれか1つしか買えないってことも多い。
一番自分にとって価値のある、自分にとって嬉しい使い方をしたいもの。
上手に使えるようになるためにおすすめな方法が振り返り。振り返りで心と対話しよう

そんな話になりました。

■ 生徒代表の感想

いままで、使うことしか意識していませんでしたが、はいってくるお金のことを始めて意識しました。
金は天下のまわりものという言葉が心に残りました。


■ 子どものくらしとお金に関する調査(知るぽると 平成17年度)

ここには児童生徒が知っていることわざがあります。
実際には聞いたことが無いという子はもっと多いのではないかという感覚は持っているのですが、
ことわざは講和に使えます!         以上

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