2007年3月23日にRKBテレビの今日感テレビという番組のための収録で
こづかいゲームを行いました。
今回の子どもたちは、撮影を知っていて集まっていたので、
ライトがあたりカメラがまわっても、マイクを向けられても平気。
でも、買い物の場面は少ないゲーム大会になりました。
ゲームの前後で保護者にきちんと話すのですが、今回は少なめ。
仕方がありません。
保護者が、一番、うなづいて下さったなあと感じたのが、
「同調行動を起こしやすい」という部分でした。
今回のゲームはみんながあまり買わなかった。
それぞれのゲーム大会で違っていて、
バンバン買い物するチームができたり、
全く買わないチームができたりする。
これは、ゲームでも同調行動を起こしやすいってことで、
地域に目を向けてみれば、自分の子どもが地域の友達の行動に
引っ張られやすいと思っていたほうがいいということ。
だから、自分の子どもだけではなく、
地域の子どもたち全体を見守るって事が大事。
そんな話につなぐのです。
社会心理学の中にあった「同調行動」を読んだとき、
子どもとお金、少なくともゲーム大会では、当てはまる部分があると思いました。
あえて、誘導するときもあります。シミュレーションゲームですから。
でも、それ以外の部分で子どもたちはほかの子どもたちがどうしているか、
やっぱり感じ取っているし、同じことをやってみる傾向にあります。
その地域にいる人、付き合う人と似た行動、合わせた行動ってとりやすく、
何がお金の「賢い」「正しい」「上手」な使い方かは一言では言えないけど、
少なくとも「浪費」に近い使い方が、その地域の子どもたちの中で
「フツー」にならないようにはしなくてはと思うのです。
このゲーム大会を全国で開きだしたときには、
○○という地域は貯金が好きみたい。買い物が好きみたい。
そういう受け取り方をしていました。
でも、もちろん大人の貯蓄率が高いところは
子どものゲーム大会でも貯金をする傾向が強いのですが、
たまたま集まったグループ、2時間程度の中で形成されるコミュニティを
引っ張っているファシリテーターのリード、
リーダー的存在になる元気な子どもに引っ張られて
ゲーム大会が進行するのがよく見えるようになりました。
こづかいゲーム、奥が深いです。
新しい商品開発や、司会などに回り、
子どもたちとゲームをする機会が減ってきていますが、
定期的にやっておかなくて、言葉かけのセンスが鈍るのを感じます。
来週は中国地方で。また楽しみたいと思います。