おうちdeこづかいゲーム 遊び方へのご質問をいただきました。

Q:カードでわからないのがあります。
  赤カードの【選択】【じゃんけん】の「買いたい物」とは
  他の赤カードに書いてある品物の中から決めるのですか?

  それとも、全く別の物を買うことにしていいのですか?
  その場合、文字がないカードに書き込んで使うのでしょうか?

  Step3のめあてに
  【必要のものを購入した残りで欲しいものを手に入れるために、
  買い時を考える】とありますが、
  このゲームでは必要でも欲しい物でもないのに買わなければいけないし、
  それに買い時を考えることもできないのでは?
  このめあてはおかしいような気がします。
              (2007年4月4日 静岡県 Iさま)

ご質問、ありがとうございます。お答えします。

こづかい練習帳(ピンクの小冊子風)を開いてみると
「ほしいものリスト」という欄があります。
ここに、子どもさんができるだけ本当に欲しいなと思っているものを
書いてもらう
ようにします。

こづかいシミュレーションなので、自分のこづかいで欲しいものをどうすれば買えるか?
子どもが考える訓練でもあります。

ほしいものリスト」に書く商品が、
赤いカードの「選択」「じゃんけん」カードの、買うか、買わないか
自分で決定できるものになります。


 ※実際のワークショップでは付せんに書かせています。
   書けない子どもが結構います。  書けない理由は、
   ・欲しいものがない
   (消費欲が出ていない、何でも買ってもらうから欲しいものがない)
   ・モノが目の前になければ欲しくはない。
   ・保護者が近くにいるのでいえない(怒られるからだそうです)
   ・ゲーム勝つために何を書けばいいか探っていて書けない
   こんな感じです。

赤いカードの「買うよ!」は衝動買いのようなイメージですね。

STEP1は、こづかいでものを買う、ということがわかる段階。
お金が交換手段、モノサシの役割とわかるようになるといいでしょう。

STEP2は、1円単位です。お子さんが数字に強ければ、
暗算の訓練になります。無理は厳禁。
こづかい制度が苦痛でキライになる可能性があります。

STEP3は、必要なものをみどりのカードの文房具で表現しています。
そして、赤いカードの欲しいもの「=こづかい練習帳に書くもの」もあれば
目の前にあってつい買ってしまった・・・ということも、
日常には多く見られますので、それを表現しています。

STEP4は、日常の様々な場面で
お金の出入りがあること、出入りはなくてもそのいっぽ手前だったり、
アンペイドワークのようなお金にならない活動、役割なども
伝えたいと思い、入れています。

カード処理の順番は、黄、みどり、赤、青
うれしいことがあり、必要なものを買って欲しいものをどうするか考える。
そしてリスクが襲ってくる、そういうストーリーです。

ワークショップのこづかいゲームでは破産を起こさないように配慮し、
ゲームを作っていますが、
何度でもやれる家庭の中では、お金が足りなくなることもある
という状況も積極的に入れたいと思いつくりました


全体の中で「買い時を考える」という場面ですが
ワークショップで本当に子どもたちが考えるんです。

 お金をもう少し貯めてから買うことにするとか、
 お金が減るから買わない、
 本当に買いたいものではないかもしれないなどと、言うのです。

ゲームなんですけど、本当に真剣に考えるんです。

ここの考えるという場面を家庭でのゲームでも引き出したいし、
ゲームで訓練し、
本物のこづかいで考える力をつけるきっかけにしたいと思いました。


ゲームで遊んで書いたこづかい練習帳を見ると見えるものがあります。
子どもの心の動きです。

「欲しいものリスト」とそれを買ったかどうか?で、
ここで買ったから破産、ということもあるでしょうし、
ゲーム上で買ったのだけど、そう欲しいものではなかった、
買わなかったけど、買えたかもしれない・・・

そういうことを考えることがとても大事なのです。

今の子どもたちは暗記ものは得意なのですが、
自分の行動を振り返るということが苦手です。
かいものを振り返ることは、
自分の内面を見るということで、自分と向き合うことなのです。

人に流されず、自己主張する力を身につけさせるためにも、
こづかい制度で、本当のお金で、かいものの体験の場面が有効に活用できることを
たくさんの子どもたちの事例で見てまいりました。

ゲームはゲームです。これだけで力はつきません。
本当のこづかい(現金)を使って
子どもを信じて任せ、見守るという「定額のこづかい制度」が
家庭教育の教材として保護者の方にもっとその力を実際に見て欲しいなと考えて
提案活動をしていますし、そのためのゲームでございます。

遊んでみていただいて、またご質問をお寄せください。
                 (2007年4月5日 陣内恭子)

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