6月8日から9日、岡山でのこの2日間は、わたしにとって考え方に幅が出てくるきっかけになりそうな時間だった。
保護者、研究者(大学教授)、ボランティアの大学生、そして自閉症の子どもたちと会い、
それぞれの子どもたちにあわせた内容に近づけることの大切さを感じているところ。
子どもたちの視線にはなれないかもしれないけど、
居心地のよい環境づくりのために「保護者の目線」での活動はできそうだ。
この「居心地の良い」というキーワードは、教授との勉強会で聞いた言葉。学校で、授業を改善すれば(先生が自分の授業を公開して学びあう、もっとがんばらなくてはという話だったけど)、授業全体が変わればすべての子どもが変わる。居心地がよいと子どもが変わり、伸びる。すると保護者が安心できて、保護者が寛容になれる。・・・納得できることだった。
こづかいゲームのワークショップで、時々見かけるのが、保護者が一生懸命子どもに教え込む場面。
気持ちはわかるけども、はたから見ているとそれがその場ではその子にとってはプラスになっていないとわかることが多い。
そういう場合は、手を出さず見守る教育が有効なことを伝えたいと思っているし、子どもには力があることをそっと伝えている。
自閉症の子どもを持つ保護者も同じようにとても熱心。
なかなか見守るということができなかったりして、でも、そこが本当によくわかった。気持ちを理解し親子分離のワークショップが必要だと思ったし、わたしの視点を広げていかなければ本当の支援にはつながらないとも感じた。
多くの自閉症の保護者のアンケートには、消費欲を抑える必要があるということではなく「意欲を出させたい」という書き込みが多く、ここが今までの活動の中で大きく違う部分だった。
先には就労意欲を出させたり自立という問題をかかえているケースが大半で、この部分はいまの子どもたち全体にも言えることが多く、視点は同じでよさそうだ。
もちろん、今が、この子どもたちを簡単に受け入れる社会ではないことも分かっているが、すべての子どもたちが自立、そこの視点は一緒でいい。
自立と自律のために関わっていきたい。
本当に、意識を大きく変える2日間だった。