お金の教育が大事だとがんばっている町に行ってきました!
【報告】 金銭教育研究校の公開授業&協議会
2008年1月24日 鹿児島 蒲生小学校
▼ 金融広報委員会 全国リレー講座 鹿児島
1 蒲生(かもう)小学校 5年生と大山乃輔先生
公開授業「お金のたいせつさについて考えよう」
2 講演会 陣内恭子 「こころを育てるお金のはなし」
3 協議会 「研究発表」蒲生小学校、蒲生中学校、福山高等学校
4 研究協議
平成18年、19年度の研究校の委嘱を受けていた学校は、町全体で
研究に取り組んだとのことでした。理想に近い形です。
委嘱を受けたのが同じ町内にある小学校と中学校。この連携だけではなく、
町内の学校も巻き込んだかたちで取り組んだのだと教えてもらいました。
公開授業には、事前に5年生が封筒作りをして得た金額の発表や
保護者の協力を得て、仕事を語っていただく時間もあり、子どもたちの
個人ワーク、グループワーク、全体ワーク、まとめ と続き、
子どもたちが書いたこれからのお金の使い方の目標は、しっかりしていて
必要性と計画性の両面から、大切に使いたいという気持ちが表現されてい
ました。
たくさんの大人が覗き込んだりするのに、堂々としていました。立派!
それに、保護者がきっと厚くてかたい手なんだと思いますが、
子どもたちに手を触らせてくれていたんです。これにほろっとしました。
働く姿、働く人の手を見せる、心が伝わります。参考にもなりました。
陣内が担当した講演会は、1年生から6年生まで200人以上と先生、
保護者、教育委員会のかたなど大勢でしたので、難しかったです。
2年目のまとめなので、ゲームというわけにもいかないでしょうし、
午後を考えると45分を過ぎることはできなかったので
我が二男の1年生からこづかいをもらいながら過ごした6年間の話や
私自身のゲーム制作や、全国を回って小学生と会っているという仕事の話、
3年生に国語辞典を引いてもらい「選択」「責任」を調べてもらいながら
いろいろ話したのですが、できたのは準備していたものの1/3程度。
中で、人生ゲームをやったことある人を聞いて手を挙げてもらったら、
1/5はいたような・・・。1年生からいましたね。
→ 人生ゲームが悪いわけではないけど、ばくち的な考え方に
偏っている子を時々見かけるので、早く基礎教育をしたいのです。
ほか、賞味期限の話で、今日(24日)食べるのだけど、
賞味期限が25日と26日のものとあります。どっちを買う?と聞いたら
26日が半分くらい。25日が1/4、わからなそうな子が1/4くらい。
24日に食べるんだよ、25日賞味期限のでもよくない?と問いかけ、
みんなが26日の分を買ったら25日のは売れ残っちゃうね、と話しました。
大人にも手を挙げてもらえばよかったなと、あとで気付きました。残念。
単に自分のお金をどう使うだけではなく、視野を広げて、消費者としての
行動を考えて欲しいし、自分の選択が企業に対しても、
選ぶYES!作ってくれてありがとう。選ばないNO!もっとがんばって!
という気持ちを伝えること、意思表示でもある、のようなことを話しました。
心に残った話を、教室に戻って書いてもらうことにしていますので、
わたしの通信簿が後日帰ってきます。低学年には難しかったはず。
どのくらい心に言葉が残っているでしょうか。楽しみ&心配です。
▼ 当日の様子を読売新聞地方版に載せてもらっています。
午後の協議会では、2年間の活動の研究報告がきちんとまとめられていま
した。
助言者から、子どもたちの変容を追うことができている研究ですばらしい
という評価が出ていて、アンケートのとり方も参考になりました。
継続できる研究のあり方を見せてもらい、うらやましかったですね。
最後にまとめて話をさせてもらったのは、
授業でどう取り入れるという前に、日常会話にもっと経済の話が出てくれ
ればいいのだということ。子どもたちが世の中のことに興味を持つことが
できれば金銭教育はそう大変なことではないのだということです。
起業家教育も求められていると県の教育庁の方がおっしゃっていたので、
それに関連して、消費者、生産者の視点だけではなく「経営者の視点」を
取り入れた教育をしなくては、受身の消費者教育になりがち、
複数の視点を持ち、適正価格が読めるような教育になるといいというよう
なことを話してきました。
ご参加の先生たちには厳しいことを言ったような気がします。
鹿児島の金融広報アドバイザーさんたちの専門分野をみると金銭教育と
書かれている方が多く、平成20年度は、研究校への担当が決まっている
ということです。学校も心強いことでしょう。
内容の充実した2年間のご報告をみさせていただくいい機会をいただき、
ありがたい1日でした。
マネーじゅくは、お金に関する生涯学習プログラムを提供し 社会貢献を目指す社会起業家の集まりです。わたしたちは、個々人の特性を生かしながらオリジナル教材を使い、地域に合わせたお金の教育活動をおこなっています。
生きる力 を お金、経済の視点からアプローチ。幼児期の子どもたちから大人まで広く奥の深い「お金の教育」を研究、提案、実践しています。
「金銭管理教育」「金融経済教育」「消費者教育」「キャリア教育」「特別支援教育」「家計管理」などの分野をプロデュースしたコンテンツを持ちます。
得意なことは学習ゲームを教材にしたワークショップ。
オリジナルプログラムは各方面から評価をいただいています。
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