8月9日午前11時2分、長崎の爆心地公園で生協のみなさんとともに
黙祷をしながら、不戦のために行動を続けることを確認してきました。
その後、63年前の原爆が投下された長崎の姿を資料館で見てきました。
ここには、何回いったでしょう。
見て、感じてそれで終われば、これを何年繰り返しても同じ。
この時期、テレビ等で戦争という歴史を垣間見ることがあるでしょうが、
知り合いが、
受身で入ってくるだけなので、正直いって、
どこかで他人事として受け止めてしまっています
とメールで書いてきてくれました。
少し前の私も同じだったなあと思います。
それが変ったのが、親子で参加できる平和サイクリングです。
▼ 昨年の感想
私は応援。貸し切りバスに乗り、自転車で走る子どもや大人を追い抜き
応援ポイントで待ち、声援を送り、
またバスで追い抜きながら声援をし、先で待ち・・・と繰り返すのです。
全行程 125キロを走る中学生を銀輪隊と呼び、サポートする大人、
高校生、大学生、そして予備の自転車を積んだ伴走車が何台も走ります。
半分の行程を走るのが自転車隊。1年生から60代まで120名くらい。
応援隊、スタッフも入れると300名以上の大移動。
今回のスタート地点での話で強く心に残ったのが
・本気で子どもたちの未来を思い、本気でサポートする姿を見せましょうよ。
・戦争には、戦争になる条件があります。その条件を取り除く努力をしましょうよ。
というような内容です。
子どもたちは、これだけの大人にサポートされて、
苦しい思いをしながら走りきったことが
必ずや糧になっていることだと信じています。
大人の独りよがり、大人だけの満足のため、教育しているという見せかけではない、
本気でサポートする、というのはこういうことだと感じてきました。
戦争になる条件を取り除く努力。
世界でおこっている戦争も外国の話で、わたしには何もできないと思わずに
ゆがんだ経済が貧困層を生み出し、怒りを生み、争いへと大きくなっていく。
そうならないために、一人ひとりにも、怒りを生み出さないような生き方は
できるのではないか・・・
誰しも、一人では生きていけないのに、そのことを忘れ、
自分のことだけ自分と家族のことだけ考える選択をしていないだろうか、
戦いにつながる、戦いを生む生活をしていないだろうか
無意識の選択が、生活スタイルがそうなっていないか考える、想像力も必要です。
一人ひとりが問い直さなくては世の中は変らないんだと、 本当に思いました。
今回は、一日目に雨に降られてしまいました。
あと30分雨が遅く降ってくれたら・・・と思いましたが、
台風で途中で中止になった年もあったそうです。
この平和サイクリングは、今年が21回目。
お金を積んでも、やる気がある人がその時点で集まっても
21回の回を重ねることはできません。歴史の重みを感じます。
わたしは、多重債務やニートやフリーターの問題も含め
子どもたちにお金の教育をやっていないとトラブルは防げないと思って
関わってきていますが、
ゆがんだ経済社会で、経済弱者にならず、 一人ひとりが幸せをつかみとるための体験、知識、知恵をもつように
もっとがんばれ、と聞こえます。 この使命を再確認する機会になりました。
自分が幸せならいいという生活、それでは物足りない。
もっと、幸せという人が増え、その人たちと
もっと大きなうねりを作り出したいものだと思いながら
平和サイクリングを振り返っています。
自分のいのちも他人のいのちもを大切にする生き方、貫いていきたいです。